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コーヒーの味を評価する6つの軸とは?香り・酸味・苦み・甘み・ボディ・後味で自分好みの一杯を見つける方法
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コーヒーの味をAroma・Acidity・Bitterness・Sweetness・Body・Aftertasteの6つの軸で評価する方法を紹介します。自分好みの一杯を見つけるヒントになります。
コーヒーの味は香り・酸味・苦みなど、いくつかの軸で評価すると具体的に言葉にできます。コーヒーを飲んだとき「おいしい」「ちょっと苦い」くらいの感想で終わってしまうことはないでしょうか。
抽出ログをつけ始めた人でも、味の感想が毎回同じような表現になってしまい、記録を見返しても違いがわかりにくいと感じることがあります。
そんなときに役立つのが、味をいくつかの軸に分けて評価する方法です。香り・酸味・苦み・甘み・ボディ・後味という6つの軸で感じたことを整理すると、漠然とした「おいしい」が「酸味は控えめで、後味がすっきりしている」のように具体的な言葉になります。
この記事ではコーヒーの味を評価する6つの軸と、それぞれのチェックポイントを紹介します。
なぜ評価軸を使うと便利なのか
味を評価軸で整理すると、主に2つのメリットがあります。
1. 自分の好みが言葉にできる
「なんとなく好き」で終わっていた好みが、「酸味は弱め、ボディはしっかりめが好き」のように具体的にわかるようになります。好みが言葉になると、次に豆を選ぶときの判断材料が増えます。
2. おいしかった一杯を再現しやすくなる
同じ豆でも挽き目やお湯の温度が違うと味は変わります。評価軸ごとに感じたことを記録しておくと、「前回より酸味が強く感じた」といった変化に気づきやすくなり、次に淹れるときの調整に活かせます。
コーヒーの味を評価する6つの軸
ここからは代表的な6つの評価軸を紹介します。いずれも1(弱い)から5(強い)くらいの強度で捉えると評価しやすくなります。
1. Aroma(香り)
粉を挽いたときや、お湯を注いだときに立ち上がる香りの強さです。
フルーティーな香り、花のような香り、ナッツやチョコレートのような香りなど、香りの種類は豆によってさまざまですが、まずは「香りが強いか弱いか」という強度で捉えると評価しやすくなります。
香りの強さは主に産地と焙煎度合いに左右されます。エチオピアのような標高の高い産地の豆はジャスミンのような華やかな香りが出やすく、Aromaは高めになりやすい傾向があります。逆に焙煎が深くなるほど香ばしさは増しますが、フルーティーな香りは弱まっていきます。
2. Acidity(酸味)
コーヒーが持つ酸の強さです。
柑橘系のような明るい酸味から、じんわりとした重めの酸味まで種類は幅がありますが、ここでも「酸味が強いか弱いか」という強度で評価します。酸味が苦手な人はブラジルのような低酸味の豆から試すのがおすすめです。
酸味は標高と精製方法に大きく影響されます。標高の高い産地の豆ほど酸味が明るく出やすく、ケニアのように標高が高くウォッシュド(水洗式)が主流の産地はAcidityが高くなりやすい豆の代表です。また同じ豆でも浅煎りは酸味が立ちやすく、深煎りになるほど酸味は穏やかになります。
3. Bitterness(苦み)
飲んだときに感じる苦さの強さです。
カカオのような心地よい苦みも、抽出しすぎたときに出る雑な苦みも、強度としては同じ「苦み」として記録します。苦みの質のよし悪しは、後述するSatisfaction(総合満足度)で表現するとよいでしょう。
苦みは焙煎度合いと抽出条件の影響を強く受けます。深煎りの豆は苦み成分がしっかり出るためBitternessが高くなりやすく、浅煎りの豆は苦みが控えめです。同じ豆でもお湯の温度が高すぎたり、抽出時間が長すぎたりすると、本来より苦みが強く出やすくなります。
4. Sweetness(甘み)
砂糖のような直接的な甘さではなく、コーヒー自体が持つ自然な甘みの強さです。
飲み込んだあとに残る甘みの余韻も含めて評価します。豆の精製方法(収穫後の処理方法)によって、この甘みの出方は大きく変わります。
精製方法の影響が特にわかりやすい軸です。ナチュラル(非水洗式)やハニープロセスで仕上げられた豆は果実の糖分がしっかり移るため、Sweetnessが高くなりやすい傾向があります。ブラジル産のようにナッツやチョコレートを思わせる甘みが持ち味の豆も、この軸で評価しやすい豆です。
5. Body(ボディ)
口の中に感じる液体の重さや、質感の評価です。
水のようにさらっとしていれば軽め、クリームのようにとろみがあれば重めと捉えます。ボディが軽いとすっきり飲みやすく、重いとコクや満足感を感じやすくなります。
ボディは豆の質感に加えて、挽き目や粉の量によっても変わります。細かく挽くほど、また粉の量を多くするほど、抽出される成分が増えてBodyは重く感じられやすくなります。ブラジル産のような低標高の豆は、もともとBodyが出やすい傾向があります。
6. Aftertaste(後味)
飲み込んだあとに、口の中に残る余韻の評価です。
すっと消えていく後味もあれば、しばらく甘みや香ばしさが続く後味もあります。同じ豆でも抽出時間が長くなると、後味に渋みが残りやすくなることがあります。
Aftertasteは抽出の後半でどんな成分が出たかを反映しやすい軸です。適切な抽出時間であれば甘みや香ばしさの余韻が残りやすく、逆に長く抽出しすぎると渋みやえぐみが後味に残ってAftertasteの印象が悪くなることがあります。
評価が難しいときのコツ
6つの軸を使い始めると、いくつかの場面で評価に迷うことがあります。よくあるつまずきポイントと対処法を紹介します。
酸味と苦みを混同してしまう
コーヒーに慣れないうちは、酸味と苦みをうまく区別できないことがあります。酸味は舌の両脇でピリッと感じる刺激、苦みは舌の奥から喉にかけて感じる重い刺激と捉えると区別しやすくなります。迷ったときは「すっぱいか」「にがいか」を自分に問いかけてみましょう。
軸同士が影響し合って感じにくい
評価軸は互いに影響し合うため、単独で感じ取るのが難しいことがあります。たとえば酸味が強いと甘みが相対的に弱く感じられやすく、逆に甘みがしっかりしていると酸味が穏やかに感じられることがあります。同様にBodyが重いとAftertasteも長く感じやすい傾向があります。最初はすべての軸を完璧に切り分けようとせず、特に印象に残った1〜2軸から書き始めるのがおすすめです。
温度によって感じ方が変わる
コーヒーは温度が下がるにつれて味の印象が変わります。熱いうちは香りや苦みが強く感じられ、冷めてくると酸味や甘みがはっきりしてくることがあります。評価するタイミングを毎回同じくらいの温度に揃えると、記録同士を比較しやすくなります。
Satisfaction(総合満足度)は6軸とは別で管理するのがおすすめ
ここまで紹介した6つの軸は、コーヒーの味をテイスティングするときによく使われる一般的な観点です。あわせてSatisfaction(総合満足度)という項目も自分で管理しておくと、記録がより活きてきます。
Satisfactionは6つの軸それぞれの強さとは違い、「また飲みたいと思えるか」という主観的な満足度を表す評価です。
たとえば酸味が強めでも、それが好みに合えば満足度は高くなりますし、逆にバランスが取れていても好みに合わなければ満足度は下がることがあります。6つの軸が味の「成分」を表すのに対して、Satisfactionは自分にとっての「総合評価」を表すイメージです。6つの軸と混ぜて評価せず、別項目として記録しておくのがおすすめです。
実際に評価してみる
実際に記録するときは、それぞれの軸を1〜5の数字で書き留めるだけでも十分です。
産地によって評価のパターンがどう変わるか、代表的な2つの豆でイメージしてみましょう。
豆:エチオピア Aroma:4/Acidity:4/Bitterness:2/Sweetness:3/Body:2/Aftertaste:3 Satisfaction:4 メモ:香りが華やかで飲みやすかった。もう少しボディが欲しいかも。
豆:ブラジル Aroma:2/Acidity:2/Bitterness:3/Sweetness:4/Body:4/Aftertaste:4 Satisfaction:4 メモ:ナッツのような甘みがしっかりしていて、ミルクを合わせても負けなかった。
同じ「満足度4」でも、エチオピアは香りと酸味が高くボディが軽いのに対し、ブラジルは甘みとボディが高く酸味は控えめという、まったく違う組み合わせになっているのがわかります。こうして数値で並べてみると、自分がどちらのタイプにより満足しやすいかも見えてきます。
最初から細かく評価しようとせず、まずは直感的な数字でつけてみることをおすすめします。何度か続けるうちに、自分がどの軸を重視しているのかが見えてきます。
産地ごとの味の傾向については、以下の記事でも詳しく紹介しています。
まとめ
コーヒーの味は、Aroma(香り)・Acidity(酸味)・Bitterness(苦み)・Sweetness(甘み)・Body(ボディ)・Aftertaste(後味)という6つの軸で捉えると、漠然とした感想を具体的な言葉に変えられます。あわせてSatisfaction(総合満足度)を6軸とは別で記録しておくと、自分の好みの傾向がより見えやすくなります。
評価軸を使った記録がまだの人は、まず簡単なメモから抽出ログを始めてみるのがおすすめです。記録の始め方については以下の記事も参考にしてください。
味は、色になる。
飲んだコーヒーの味が、その豆だけの色になる。探して、飲んで、記録する図鑑アプリ。
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